第25回 和音(コード)について考えよう④

第25回 和音(コード)について考えよう④

前回のおさらい。
ダイアトニック・コードの中で、重要な役割を持つ和音を3つ紹介しました。

トニック:最も安定感・終止感のある和音
Ⅰ  ド  ミ  ソ  ⇒ C

ドミナント:トニックへ向かおうとする要素の強い、不安定な和音
Ⅳ  ファ ラ  ド  ⇒ F

サブドミナント:ドミナントほどではないが、優しくトニックへ導く和音
Ⅴ  ソ  シ  レ  ⇒ G

そして残るダイアトニック・コードは以下の4つ。

Ⅱ  レ  ファ ラ  ⇒ Dm
Ⅲ  ミ  ソ  シ  ⇒ Em
Ⅵ  ラ  ド  ミ  ⇒ Am
Ⅶ  シ  レ  ファ ⇒ Bdim

今回はこれらの役割についての話です!

 

といっても、残念ながらこの4つのコードに特有の役割はありません。
これらはすべて「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」の亜種として考えることができます。
これら亜種の和音は、マイナーコード、ディミニッシュコードとなっていますので、
楽曲に色味を加える、スパイス的な役割をします。

そして考え方は簡単で、「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」と比べて、
和音を構成する音が被っていればそれぞれの亜種として機能させることができます。

① トニックの亜種

ⅥやⅢが使われます。

Ⅰ     ド  ミ  ソ

Ⅵ  ラ  ド  ミ

Ⅲ        ミ  ソ  シ

ⅥもⅢも、構成音2つがトニックの構成音と被っていますね。

② ドミナントの亜種

ⅢやⅦが使われます。

Ⅴ     ソ  シ  レ

Ⅲ  ミ  ソ  シ

Ⅶ        シ  レ  ファ

③ サブドミナントの亜種

ⅡやⅥが使われます。

Ⅳ     ファ  ラ  ド

Ⅱ  レ  ファ  ラ

Ⅵ         ラ  ド  ミ

 

これで、残る4つの和音の役割が分かりましたね。

しかし、よく見ると、
Ⅲは「トニック」の亜種でもあり、「ドミナント」の亜種でもある
Ⅵは「トニック」の亜種でもあり、「サブドミナント」の亜種でもある
というように、役割がダブっていますね。
これは、「コード進行の流れ・文脈によって、役割が変わる」と考えてください。

 

具体的な例を見てみましょう!
お題は「きらきら星」。

まずは、シンプルに「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」だけを使ってみます。

※分かりやすくするため、楽譜と音源は完全に一致させていません。

 

これを一部、亜種に変えてみます。

※亜種の和音を使ったところは、共通の構成音に色をつけています。

 

このように、亜種の和音を使うことで簡単に自然なコード進行を作ることができます。
雰囲気が少し変わっていますね!

今回は、「トニック」「ドミナント」「サブドミナント」以外の和音を
それらの亜種と考えることで曲の色味・雰囲気を変えることを話しました。
次回は、3和音から4和音へと、構成音を増やすことで色味・雰囲気を変える試みをしてみましょう!