第22回 和音(コード)について考えよう①

第22回 和音(コード)について考えよう①

今回からは和音について考えてみます!

「和音」とは2つ以上の異なる高さの音が同時に響く音のこと。
前回までの音程の回で鳴らしていたのは、2つの違う音が響いていたので「2和音」ということになります。

いわゆる古典的な音楽理論においては「和音」の基本は「3和音」と考えられていて、
 「2和音」は「3和音」から1つの音を取り除いたもの
 「4和音以上」は「3和音」に音を足したもの
とみなすのが基本です。
私が和音をイメージするときも、「3和音」を基準にして考えます。
それは古典的な理論に倣っているというわけではなく、「その方がイメージがしやすい」からです。
これから「和音(コード)」と「コード(和声)進行」についてひも解きながら、そのイメージを共有していきたいと思います。

今回はまず、基本となる「3和音」について整理しましょう!

「3和音」は文字通り「3つの音」から構成されています。
適当に「3つの音」をチョイスしていっぺんに鳴らせば「3和音」ですが
それでは高確率であまり響きのよくない和音が出来上がってしまいます・・・。

今から説明する「3和音」は、よく響きあうようにするため、
「ある規則」に従って構成されています。

まずはその音程の中心となる音。
この音を「根音(ルート)」と呼びます。
和音の「根っこ」、つまり和音中の音の中で最も大事な音のことです。

ここではいったん「ド」をチョイスしましょう!

さて次。
前回までの音程の回で、最もよく響きあう音程がありましたね。
そうです。「完全協和音程」です。
ただ、よく響きあうとはいえ、完全1度や完全8度では同じ「ド」になってしまいます。
次点でよく響きあうのは完全5度の音でしたから、根音「ド」の完全5度上の音である「ソ」を足してあげましょう。

しかし、これでは音程の回でも触れたとおり、「無機質」な音となってしまいます。
(もちろんこの響きをあえて使うこともたくさんあります)

もっと和音に色味を加えるため、ここに足していくのが、根音の「3度上」の音。
これも音程の回の復習になりますが、
 長3度は「明るい響き」
 短3度は「暗い響き」
になるんでしたね。

「ド」「ソ」に加えて、根音の「長3度」上の音である「ミ」を足してできるのが、
 「メジャーコード」「長三和音」
です。

非常に明るい響きのする和音ですね!
ちなみに、この和音は「ド(C)」を根音とする「メジャーコード」ですので、
「Cメジャー」というコードネームで呼ばれます。記号は「C」。

それから、「ド」「ソ」に加えて、根音の「短3度」上の音である「ミ♭」を足してできるのが、
 「マイナーコード」「短三和音」
です。

逆に暗い響きのする和音になりました。
ちなみに、この和音は「ド(C)」を根音とする「マイナーコード」ですので、
「Cマイナー」というコードネームで呼ばれます。記号は「Cm」。
この「m」は「マイナーコードである」ということを表しています。

さて、この「メジャーコード」と「マイナーコード」は、ほぼすべての和音にとっての土台となります。
むしろ音楽を構成する和音には、実はこの2つしかないとも言っても過言ではありません!

音楽の経験のある方、特にギターを弾いた経験のある方は、
あれ? セブンスとか、ディミニッシュとか、オーギュメントとか、まだまだあるんじゃない??
と思ったかと思います。

もちろん、それらの和音も存在しますが、それはほぼすべて
 「メジャーコード」と「マイナーコード」の亜種
と考えることができますし、そう考えた方がそれぞれの和音の特性を理解し、効果的に使うのに適しています。

OTO LABOにおける和音の考え方は
 ・基本は「メジャーコード」と「マイナーコード」
 ・それ以外の和音は、その亜種
 ・亜種の作り方は、
  ① 音を取り除いたり、追加することで色をつけていく
  ② 元となる構成音を変化させることで色を変えていく
  が基本
というものです。
順次説明していきますので、まずは「ふーん」と思っておきましょう!!

最後に、「メジャーコード」と「マイナーコード」の構成音の役割についてまとめましょう。

・根音
第一音とも呼ばれ、和音における「中心的」な役割を持つ。

・第三音
根音に対して3度上の音。根音との音程が長3度なのか短3度なのかによって、
「明るい」響きか「暗い」響きかを決定づける役割を持つ。

・第五音
根音に対して5度上の音。
スタンダードな「メジャーコード」と「マイナーコード」においては完全5度上。
根音と完全協和音程をなすため、あくまで「根音を支える」役割しか持たない。
あれば安定した和音となるが、除いてもコードの持つ色合いがなくなることはない。

 

この3つの音の役割をしっかりとおさえることが、
その他の和音や、コード進行をとらえるときに役立ちます!

次回は早くも和音の回をそれて、コード進行の話に!