【作曲アイデア3】「転調」のパターンを考えてみる!

【作曲アイデア3】「転調」のパターンを考えてみる!

おばんです!!

今のJPOP界は「大転調時代」
もともとJPOPは洋楽に比べて複雑なコード進行が多いことで知られていましたが、それにしても最近は転調しまくりな曲が増えてきましたね。
歌唱・演奏する側からしたら勘弁してほしいのかもしれませんが、「転調フェチ」の私としては新たな発見が多く、楽しませてもらっています。

 

ちなみに、【作曲アイデア1】では、新しい転調の形として「下降転調」を扱いました。

 【作曲アイデア1】最近の流行り?「下降転調」について考えてみる

 

今よく使われる転調のパターンを色々説明する前に、今回の記事では転調の使われ方に注目していきたいと思います。

 

前回も説明しましたが、転調の目的は「曲の雰囲気・色味を変える」こと。
ソナタ形式という曲構成にも見られるように、クラシック音楽においても転調は非常に重要な「ドラマ作りのテクニック」だった、という話をしましたね。
それは現代においても一緒で、曲をドラマティックにするために、最後の大サビでキーを半音または全音上げる転調がよく使われます。
というよりも、むしろそのような「大サビでの盛り上げでキーを上げること」が「転調の代名詞」的なパターンだったように思います。
しかし、今はポップスにおける「転調」の使い方が多岐にわたるようになったと感じます。

 

現代における「転調」の使い方を大きく2つに分けると、

 これまでの「THE 転調」パターンのような、「はっきりわかりやすい転調」

 変化がはっきりとしておらず、知らないうちに変わっているような「かくれ転調」

があり、最近は「かくれ転調」が増えてきたように感じています。

 

たとえばこの曲。何回転調しているかわかる方いますか?
おなじみの大サビ転調以外、音楽にかなり詳しい方でないとなかなか転調に気づかないのではないかと思います。

1番Aメロ Gminor
Bメロ B♭minor
サビ Gminor
2番Aメロ B♭minor
大サビ Gminor → Aminor

ちなみに、これだけ転調を繰り返しています。
同じAメロなのに1番と2番とでキーが違うというのはなかなかに独特ですね。

 

このように転調をさりげなくするには、転調するための「準備運動」が必要
コードが進行してく過程でじわりじわりと「転調するよ……転調するよ……」というのを醸し出していくわけです。
うまく狙いのキーに転調させるにはそれ相応の作曲技術が必要ですから、作曲家としての腕が試されることになるんですね。

 

ただ、増えてきたとはいえ、まだまだポップスで多く使われるのは「はっきり転調」の方。
理由は簡単で、「わかりやすい」から
正直なところ、曲を聴く人は音楽理論を知りませんから、転調に気づいてくれないとあんまり意味ないんですね。
気づかれないようなテクニカルな転調よりも、なかば強引な転調の方が労力に対しての受けがいいわけです。
テクニカル転調が好みの私としては悲しい現実ですが、聴いてくれる人があってこその音楽
理論武装するよりも、聴いていて心地よいかという判断が重要です。

 

作曲家として重要なのは、テクニカルな転調の技を磨く「理論」と、聴き心地の良い音の流れを生み出す「感覚」とのバランスなんです。
私もそのバランスが取れるようになるために、今後も精進していかなきゃ……!!