作曲を始めてみよう!初級編~8~

作曲を始めてみよう!初級編~8~

こんにちは!
初心者のための作曲講座の初級編、「メロディー作りのノウハウ」というテーマで記事を書いてきましたが、いよいよ最終章。
最後は「非和声音」を使ったメロディーというテーマでお話していきましょう!

 

「和声音」と「非和声音」

まずはいつも通り言葉の意味の理解から!

「和声音」というのは、伴奏で鳴らされている和音に使われている音のこと。
それに対し、「非和声音」は、和音に使われていない音のことです。

初級編 ~1~ で自然なメロディーを作るポイントを説明した際に登場した言葉です。
その時に説明した通り、

和音の変わり目において、その和音に含まれる音(=和声音)をメロディーの最初の音にすると自然なメロディーが出来る

というのが基本の鉄則です。

今回はちょっぴり応用として、「非和声音」の上手な使い方をおさえ、メロディーの幅を広げて行きましょう

 

「非和声音」を使ったメロディー

まず、「和声音」や「非和声音」のことでおさえてほしい感覚は、

  「和声音」= 安定感
 「非和声音」= 緊張感

というもの。

当然和音の中の音をメロディーにした方が「調和」が取れますが、そこに「非和声音」というほどよい「緊張感」を加えることで、メロディーが生き生きとしてきます

その「緊張感」をどのように使っていくか、具体例を交えながら見ていきましょう!

 

パターン①:「和声音」⇒「非和声音」⇒「和声音」

これは「非和声音」の定番パターン。

例:チューリップ

上の画像のとおり、
♪さいたーさいたーチューリップの
までの和音は「ド ミ ソ」です。
そのため、
♪さたーさたーチューリッ
の「」「」「」の音は「」なので、「非和声音」となります。

同じように、
♪はがー
の箇所の和音は「ソ シ レ」なのに対し、「」の音は「」なので、これも「非和声音」。

これら「非和声音」が「和声音」の間に入っている「サンドイッチ型」となっています。
この使い方は
 安定⇒緊張⇒安定
となるため、とても座りのいい、自然なメロディーになります。
なお、緊張から安定へ向かう進行を「解決する」と呼ぶことがありますので、少し覚えておいてくださいね!

 

パターン②:「和声音」⇒「非和声音」

次は「和声音」から「非和声音」へ向かうメロディーについて。

例:ドラえもん/星野源

では、おなじみの星野源さんで解説していきましょう(笑)

Aメロの「♪少しだけ不思議な 普段のお話」の「ふだ(んの)」のところがこのパターン。
和音が「ラ ド# ミ」でメロディーは「ミ⇒ファ#」と、「和声音」から「非和声音」へと動いていますね。

このパターンでは、
 安定⇒緊張
というように、「緊張感」で終わるため、次の展開へ向かおうとする印象が強くなります

 

パターン③:「非和声音」⇒「和声音」

例:ドラえもん/星野源

引き続き「ドラえもん」で解説!

今度は、Aメロの「♪少しだけ不思議な 普段のお話」の「(おは)なし」のところ。
和音が「シ レ# ファ#」なのに対して、メロディーの最初が「非和声音」の「ソ#」になっています。
そして、「和声音」の「ファ#」へ解決

同じように安定感で終わるサンドイッチ型と違うのは、いきなり「非和声音」から始まるため、より高い「緊張感」が得られるということ。
そして、より高い「緊張感」があるということは、より大きな「安定感」が得られるということ。

この「ドラえもん」もメロディーの1フレーズが終わったタイミングでこのメロディーパターンを使うことで、うまく安定感を出していますね。

 

パターン④:「非和声音」だけを使う

これはちょっと応用編
自然であることと、緊張感を作ることとのうまいバランスが取れないと崩壊してしまいますので、メロディー作りに慣れてきたら使いましょう!

例:ボーイフレンド/aiko

「♪Ah~テトラポット登って~」で有名なサビ。
実はかなり特殊な音づかいになっています。

特にサビ冒頭の「♪Ah~」の伸ばしの部分。
画像のとおり、和音が「ラ ド# ミ ソ」なのに対し、メロディーは「」。
サビの頭にとにかく「非和声音」をぶつけてくるこのセンスはすごい。
ラ ド# ミ ソ シ」という和音(”A9(Aナインス)”という名前が付けられています)と解釈することもできますが、それにしても大胆なメロディーです。

また、次の「♪テトラポット登って」の部分も、和音の「レ ファ# ラ ド」に対し、メロディーは「シ♭」「」を使って、やっと最後の半拍で「和声音」を使っています。

このように極端に「非和声音」を聴かせるのは、玄人向けの技ですが、うまく使うことができると独特な響きを持つメロディーを作ることができます

 


 

さて、これでメロディー作りのノウハウがまとまりました。
もちろん、途中でキーを変える「転調」を使ったり、まだまだメロディーの工夫の仕方はありますが、まずはこの初級編でメロディー作りの感覚をつかむことが先!
ゆっくり応用させていきましょう!!

今回で初級編が終了。
次は中級編でお会いしましょう!!