作曲を始めてみよう!初級編~7~

作曲を始めてみよう!初級編~7~

こんにちは!
今回はメロディーに「3連符」というリズムを入れてみよう
というテーマ。

 

「3連符」とは

まずは「連符」というものの説明から。

「連符」とは
 ある長さの拍を、ふつうの音符の表記で等分できないときに使われる音の長さ
のこと。

……ん?
ちょっとよくわかりませんねえ。
もう少し具体的に説明しましょう。

たとえば、1拍(=4分音符)の中に、4つの音を同じ長さで入れたいとします。
つまり、1拍を4等分したい訳ですね。
このときは、1/4拍分を表す「16分音符」という音符がありますから、表記が可能です。
これは「連符」とは言いません。

しかし、1拍を3等分したい、となった場合は、それを表記できる音符がありませんので、「3連符」と呼ぶというわけですね。

とりあえずの理解は、「連符」=「等分」という感じでOKです!
また、理論上「何連符」でも作れますが、ポップスでは「3連符」くらいしか使うことはありませんので、ほかには触れません!

 

「3連符」のリズム感

さて、「3連符」のリズムがどんなものかを説明していきましょう。

「1拍3連」のリズム

まずは、簡単な3連符から。
「1拍3連」というのは、「1拍の中に3つの音を入れる」ということ。

このリズムを理解するには、好きな3文字の言葉を1拍の中に同じ長さで入れればOK

手拍子を打ちながら、その手拍子1つ分で3文字の言葉を口に出してみてください。
手拍子 : 〇  〇  〇  〇  …
言葉  : ぬきぬきぬきぬき…
みたいな。

こんな感じのリズムになりましたか?

 

「2拍3連」のリズム

「2拍の中に3つの音を入れる」というのは頭では簡単にイメージできても、実際にリズムを刻むのは難しいです。
私個人としては、「新幹線」という言葉を使うと「2拍3連」を取りやすくなると思います。

まず、「しんかんせん」という言葉を「しんか」と「んせん」に分けます。
そして、それぞれの「しんか」「んせん」を先ほどと同様に、1拍の中に3等分で詰め込みます。

手拍子 : 〇  〇  〇  〇  …
言葉  : んかせんんかせん…
こんな感じですね。

この時の、「ん」以外の音、つまり「し」「か」「せ」だけを取り出すと、「2拍3連」のリズムになります
最初は「し」「か」「せ」を強めに発音してリズム感覚をつかんでみてください。

手拍子 : 〇  〇  〇  〇  …
言葉  : 

これが

手拍子 : 〇  〇  〇  〇  …
言葉  : 

となれば、完璧な「2拍3連」!

どうですか? こんな感じになりましたか?

 

 

「3連符」を使ったメロディー

さて、メロディーに「3連符」を使ったときの効果をまとめてみました!

「1拍3連」
・ラップ(もしくはラップ調のメロディー)に使うことで、言葉自体が持つリズムを保つことができる。
言葉をたたみかけるような効果がある。
⇒ 「1拍3連」は歌詞の語感がポイント!

「2拍3連」
・メロディーを強調させる効果がある。
・メロディーをゆったりと聴かせる効果がある。
⇒ 「2拍3連」はメロディーのここぞというときに使う!

このイメージを持っておくといいと思います。
ちょこっと実際の例を聴いてみましょう!

 

例:長く短い祭 / 椎名林檎

0:38からのAメロ。
「♪場違ひに冷え切つた体を」の「(冷え切つ)たーかーらー(だーをー)」の部分に「2拍3連」が使われています。
サビの盛り上がりのあるメロディーと対照的に、とてもゆったりと色気のあるメロディーになっています。
「2拍3連」がその色気の部分を醸している、とても素敵なメロディー。

 

例:ラブ・ストーリーは突然に/小田和正(動画の歌唱はクリス・ハート)

超有名曲ですねえ。
小田和正さんが歌う原曲バージョンが公式で出ていないため、カバーバージョンの方を。
1:33から、この曲の場合はサビで延々と「2拍3連」を使うという、かなり大胆なメロディー。
ゆったりと聴かせながらも、言葉の1文字1文字を強調するかのようなメロディーです。
本当に名曲です。

 

例:365日/Mr.Children

1:35からのサビで「1拍3連」が出てきます。
「♪365日の 言葉を持たぬラブレター」の「(持た)ぬラブ レター」のところ。
テンポの遅いバラード曲ですが、3連符のところでたたみかけるような感じがありますね。
本当にミスチルの桜井さんは一流のメロディーメーカーだと思います。
「歌で聴かせる」アーティストですね。

 


 

さて、今回でメロディーのリズムに関する工夫については終了です。
メロディーは音の運びが重要なのは言うまでもないですが、さらにリズムを工夫するだけで印象の違うものにすることができます
色々と試して、素敵なメロディーを作ってみてください!

次回は、メロディー作りの応用編として、「非和声音」の話をしていきます。