作曲を始めてみよう!初級編~5~

作曲を始めてみよう!初級編~5~

こんにちは!
今回もメロディーのリズムについて。
シンコペーション」というリズムをひも解いてみましょう!

 

「シンコペーション」とは

まずは「シンコペーション」とは何かを理解しましょう!

「シンコペーション」とは
 拍子が本来持っている「強拍」と「弱拍」の感覚を、あえてずらすことで独特の効果を出す
というもの。

前回触れたとおり、拍子の1拍目は自然と強く意識してしまうもの、という性質がありましたね。
あくまで「意識」であり、実際に強い音量で演奏するということではない、ということも話しました。
では、そのいわゆる「普通の感覚」をあえてずらすためにはどうすればよいでしょう??
よく使われる3つの方法があります。

 

①「強拍」を休符にする

これは前回の「休符」の使い方の回でも登場した方法。
自然と意識が向きやすい「強拍」をあえて休符にすることで、独特の「動き」のある表現ができます

 

②「弱拍」にアクセントをつける

音量に関係なく自然と「強拍」を意識してしまうのなら、「わざと音量の差をつけてしまえ!」というのがこの方法。

普通は、とくに音の強弱にかかわらず

 強・弱・弱・弱
「①・2・3・4」

と感じるところを、

 弱・・弱・弱
「1・・3・4」

というように、音量を大きくしてわざとらしく強調するというやり方です。

 

例:ラヴェル作曲 ラ・ヴァルス

元々シンコペーションもりもりの曲ですが、10:42~が一番わかりやすいですね。
曲はワルツ(タイトルの「ラ・ヴァルス」がそもそも「ワルツ」という意味のフランス語)で、3拍子の1拍目を強く意識するのが普通。
(舞曲ですから、振り付けの関係上1拍目を目印にするんでしょうね)
ところが、ここでは2拍目に強烈なアクセントがついています。
まったく踊らせる気のないワルツですね(笑)

 

③ リズムをあえて拍の「頭」からずらす

これはちょっと字面だけではわかりづらいですね。
「強拍」と「弱拍」はそもそもどちらも「拍」。
つまり、「1・2・3・4」と数えたときに、強く意識するかどうかの違いでしかありません。
なので、そもそもの「拍」というもの自体をある種「無視」してしまえばいいわけです。

もう少し詳しく説明しましょう。

この図のように、音の入りを拍の「頭」ではないところにすることで、「拍」自体の感覚がずらされ、結果的に「強拍」「弱拍」の感覚がずらされることになります。

実は、一般に「シンコペーション」という言葉を用いる場合は、この「拍の頭からずらす」ことだけを表すことが多いです。

 

まとめると、

本来のシンコペーションの定義は、
「強拍」と「弱拍」の感覚を、あえてずらすこと
であり、
①「強拍」を休符にする
②「弱拍」にアクセントをつけるという方法がある。
③ リズムをあえて拍の「頭」からずらす
という3つの方法がある。

ただ、一般的には

 ③ リズムをあえて拍の「頭」からずらす
ということのみを「シンコペーション」とすることが多い。

ということを理解しておきましょう!
今回の話も、この「リズムをあえて拍の頭からずらす」ことに限定して話していきます。

 

 

シンコペーションを使ったメロディー

さて、ではメインであるメロディーの作り方について話していきましょう!
分かりやすくするため、童謡「チューリップ」のメロディーを使って説明します!

おなじみの原曲はこちら。

 

拍の頭からずらすためには、
・拍の頭より早める
・拍の頭より遅くする
の2つの方法があります。
順番に見てみましょう。

 

 

「早める」シンコペーション

拍の頭より早めるシンコペーションを見ていきましょう。
たとえばこんな感じ。

赤い矢印が書いてあるところを本来の拍の頭より、半拍(8分音符)分早くしてみました。
聴いてみると、童謡っぽいというよりも、ちょっと歌謡曲っぽい感じになってきましたね。

 

今度は1/4拍(16分音符)分早くしてみます。
これはジャズやファンクなどのジャンルでよく使われるシンコペーションです。

 

音の入りを拍の頭よりも早めることを「食う」と言ったりします。
「ちょっと早め」ということを表す言葉として「食い気味」というのがありますよね。

8分音符分で早めている場合は、「8分で食ってる」とか「裏で食ってる」みたいな言い方をします。
(ちなみに「裏」というのは「拍の裏」の意味です)

 

 

「遅くする」シンコペーション

次は逆に拍の頭よりも遅くしてみましょう。

これは前回の休符の使い方の回でも説明した、拍の裏からメロディーを始めるパターン。
シンコペーションを使うことでメロディーに抑揚をつけることができますね。

 


 

このようにシンコペーションを用いることでメロディーの幅が一気に広がります
ほとんどの楽曲で使われている技ですので、拍の頭を意識してメロディーを聴いてみてください!

次回は、「アウフタクト」というものをひも解いていきます!
まだまだメロディー作りの引き出しを増やしていきますよー!!