作曲を始めてみよう!初級編~4~

作曲を始めてみよう!初級編~4~

こんにちは!
前回に続いて、メロディーのリズムについて考えていきましょう!
今回は「休符」の使い方について。

 

「休符」というのは文字通り「音の休み」の部分。
音が鳴っていないところのことですね。

もちろん音楽は音が鳴っていないと成り立ちませんから、音が鳴っている「音符」の部分は非常に重要です。
しかし、「音符」と同じくらい、場合によっては「音符」以上に重要なのが、この「休符」

「休符」をメロディーにうまく取り入れることで、独特のリズム感のあるメロディーに仕上げることができます

今回は、星野源さんののメロディーを題材に「休符」の大切さについて話します

 

はじめに

まず「休符」の話をする前に、重要な観点を2つお話します。
それは、
拍の「頭」と「裏」
「強拍」と「弱拍」
という観点。

 

拍の「頭」と「裏」

まずは、拍の「頭」の説明から。
たとえば4拍子を数えるとき、「1・2・3・4」と数えますよね。
この「1・2・3・4」のタイミングのことを拍の「頭」と呼びます。

それに対し、拍の「裏」というのは、「1・2・3・4」と数えるときに、
「1」「1」……
というように、拍の間に「と」を入れたときの「と」のタイミングのこと。

リズムとしての特徴は、

 拍の「頭」
メリット :安定感・キャッチーな感じがある。
デメリット:ちょっと野暮ったい感じがある。

 拍の「裏」
メリット :シャレたリズムになる。(グルーヴ感が出る)
デメリット:リズムが難解になる。

というのがそれぞれ挙げられます。

 

「強拍」と「弱拍」

「強拍」というのは、拍子の1拍目のこと。
「弱拍」はそれ以外の拍のこと。

4拍子であれば、

 強・弱・弱・弱
「1・2・3・4」

ということ。

1拍目は拍子を数える際の基準となるので、自然と「強く」拍を意識することになります。
これが「強拍」と呼ばれる理由。
ただ、これはあくまで意識の問題
実際に強く演奏するという意味ではありませんので注意してくださいね!

参照:拍子について

 

拍の「頭」を意識したメロディー

では、本題のメロディーの作り方の話に行きましょう。

今回の題材の「恋」のサビのメロディー(動画の0:49~)から。
ちなみにこの曲は4拍子で、次に示す歌詞の太い縦線は小節を、点線は拍を表しています。

このようにサビのメロディーは拍の「頭」を強く意識したものになっています。
拍の「頭」を意識というのは、「1・2・3・4」と1拍ずつ乗ることができるということ。
なんだったら手拍子しながら聴いてもいいくらい。

先ほど書いたとおり、拍の「頭」には
 メリット :安定感・キャッチーな感じがある。
 デメリット:ちょっと野暮ったい感じがある。
というリズムの特徴がありましたよね。

メリットにあるように、「恋」のサビはとってもキャッチーで、1回聴いただけで覚えられるほど。
本当に名曲だと思います。

デメリットに挙げた「野暮ったい」感じも、良い感じに独特の「古くささ」というか「なつかしさ」というか、「心地よいダサさ」のような効果を出していますね。

 

この拍の「頭」を意識したメロディーは、最近のヒット曲でもよく使われています。

例:Lemon / 米津玄師

 

 

「強拍」を休符にしたメロディー

次は、「恋」のAメロのメロディー動画の0:13~)について。

Aメロの最初のフレーズ。
「強拍」である1拍目を休符にしていますね。
そうすることで「動き」のあるメロディーにすることができます。

1拍分の休符(=4分休符)って「ウン」という言葉で表したりしますよね?
(学校の音楽の授業とかでそのように習ったりすると思います)
これは完全に私の感覚なのですが、元々自然に強く感じる「強拍」を「ウン」と休符にすることで、よりその「強拍」を強く意識する作用が働いているのではないかと考えています。

こんな感じ。
音は出ていないけど強調される、というのは不思議な感じもしますが、「休符」は「呼吸の音符」のようにとらえるとイメージが湧くかもしれませんね。

 

ちなみに、こんな曲にも使われています。

例:残酷な天使のテーゼ / 高橋洋子

 

 

拍の「裏」から始まるメロディー

今回の話の最後です。
「恋」のBメロのメロディー(動画の0:37~)。

先ほど説明したAメロは、「強拍」を1拍まるまる休符にしていました。
今度は、「強拍」の最初の半拍分を休符にし、拍の「裏」から始まるメロディーになっています。
1拍分を休符にするときほど、「動き」を出すような効果はありませんが、
 メリット :シャレたリズムになる。(グルーヴ感が出る)
 デメリット:リズムが難解になる。
という拍の「裏」の持つリズムの特徴にもあるように、特有のグルーヴ感を出すことができます。

 

例:traveling / 宇多田ヒカル

ここでもBメロで拍の「裏」を効果的に使っています。

 


 

今回は「休符」を用いたメロディーの特徴について話してきました。
「自分の作るメロディーがマンネリ化している……」などの悩みがあるときに、ぜひ取り入れてみてください!
次回は、「シンコペーション」を使ったメロディーについて取り上げてみます!